奥秩父・入川・真ノ沢(荒川本谷)03.9/13~15
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ここ一週間雨が降ってないので、本流の流れは美しくたおやかだ。 |
何人か釣り人に出会う。悪場には釣り人がつけた巻き道があるが、どうもこころもとない。 |
早めに遡行を中止して左岸の側壁に取り付く。沢床と登山道の高差は地図で八十メートルほどだが、その二倍は登ってやっと十文字峠への登山道へ出る。暗くなってしまった。 |
柳小屋は釣りの人が占領していた。山の人と雰囲気が違い場所をゆったりと使っている。強引に割り込んで場所を確保。釣りの人はタバコを室内で吸うのやめてもらうよう頼む、朝の早い彼らは早く寝てしまったのでよかった。釣った魚は逃がすというが、乱獲と下の釣堀から上がる養殖岩魚との交雑による固有種秩父岩魚の絶滅が心配になる。 |
翌朝、柳小屋発、りっぱな小屋が出来て、釣り人が増えすぎたと伝え聞いている。 |
20分ほどで、真ノ沢(左)をとらえる。 |
すぐに通らずの悪場になり左岸を大きく高巻く(水筒へ水の補給してから巻き始めること)。踏み後はかすかで、傾斜がきつくロープを何度も出して進む。 |
高巻を終え再び本流に下り、あと2回も高巻きがあるとのルート図に記述だったので、2回目の右岸の高巻きのところで思い切って高く上り(30分で着いてしまったけど)、真ノ沢林道に出て林道が本流を横切る所を目指した。これで高巻きが一つパスできたことになる。1時間ほどで本流に戻ったが本流にかかる橋が上の写真のように崩壊していた。 |
本流に戻り、30分ほど行くと木賊沢の出会いである。このあたりはビバーク適地。フカフカで平らな腐葉土の上にタープをはってキャンプすることにした。 |
立ち枯れの木がいっぱいで良質の薪が手に入る、夜の焚き火を囲んでの宴は楽しかった。 翌日は真ノ沢を行くと時間が足りなくなるので、真ノ沢左岸に並行する真ノ沢林道(廃道)から甲武信岳を目指すことにした。林道は右の写真のように橋は腐っていて人が通ることはまれの状態だった(ハイグレードハイキング★★★★ルートの世界)。 |
腐って渡れなかった橋。 |
腐った橋は高巻き、懸垂下降で林道にもどる。 |
橋のわきを行ける場合はロープを出して突破。 |
かすかな踏み後だが、要所要所にピンクの識布があって助かった。 |
おいしそうなヌメリイグチと思って採集したら、違っていて残念。でもイグチはいっぱいみつかった。 |
これぐらいの大きなイグチが美味いんです。 |
イグチの特徴は裏がスポンジ状になっていることです。イグチの仲間には毒きのこはないと言われています。 |
14時甲武信小屋着、右から3人目の太めの方がオーナーのトクチャンです。 |
小屋から15分で甲武信岳山頂です。展望良好。小屋に戻って西沢渓谷に下山しました。17時30分のバスに間に合わず、タクシーを呼んで塩山経由、特急かいじを使って帰京しました。 |