イントロダクション
沢登りや雪山登山のガイドブックは1日のコースを紹介する形で記述されていますが、 岩登りのそれは「岩場ルート図集」がほとんどで、
そこから充実して1日を過ごすルートを探したり組み合わせたりする作業
(偵察する,精通者に聞く,ネットで調べる,ルートに行く人を追う,などで一度はその作業を経験しておきたい)
は大変で時間もかかります。読者の方が岩登り山行を企画する際に、このページにある企画(参加要項)を参考にされると、上記の作業はかなり軽減されるだろうと推測します。
下にある①~④のタイプ分けをふまえてこのページを利用していただけたら幸いです。本ページの企画は全て実施済なので問い合わせにも対応しやすいです。
なお、現在募集中の岩登り教室は講習会の予定をごらんください。
①穂高や剣などの岩稜登山はⅢ~Ⅳ級の岩登りで、
下から数百メートルも切り立つような場所を通過します。ロープを使えば安全ですが、渋滞を避けるためにそれを使わないのが一般的です。なので、「岩が動かないが確かめて登る」、
「手を使うことを最小限にして足で登る(体重移動含む」、「高度感に慣れて怖がらずに登る」といった基本トレーニングをしてから行こうと考えるのが妥当です。
そういうわけで、基本の岩登りを学びたい、基本のトレーニングしたいタイプの方へ
日和田山の岩場
鷹取山の岩場
鹿沼岩山(鎖場通過教室含)
(←最新の要項にリンク)に来て下さい。2~3回岩登りトレーニングをすれば良いという説がありますが、
それは岩登りセンスの良い方が対象で、一般には二桁の回数を練習する必要があります。
②ジムで練習してルート5.10b程度、ボルダリング6級程度が登れるようになったけれど、それ以上が伸び悩んでいて、「グレードより自然の岩のルート」ということで、
外岩を登りたいと考えているタイプの方へ
②’自然の岩場や岩稜登攀の経験の素敵さにハマってしまい、とにかく外岩を登りたいタイプの方へ
このページにある全ての企画を大いに利用して下さい。Timtam&Cueの岩登り教室が企画される岩場エリアとルートは
、起承転結の変化が豊かで、経験の素敵さが多く得られ、初心者が主体のメンバー構成で楽しるめる等を意図して選ばれ設定されています。ほとんどが日帰り出来て、
エスケープルートが有ります。
<参考>
外岩5.11a以上(デシマルグレードの項参照)ルートは本教室の講習対象ではありません。
ボルダリングジムが増加し高難度は登れるけれど、支点作りや確保等の安全を守る技術が修得出来ていないクライマーが増加しています。
本教室ではその修得に向けて多めに時間を使います。
③ジムで練習してルート5.11b以上、ボルダリング3級以上が登れて、外岩5.13、高難度マルチピッチ、ボルダリング初段以上、
なども夢ではないスーパークライマータイプの方へ
高難度クライミングが専門の別サイトに移動して下さい。
<参考>
クライミングの世界ではより高くより困難を追求して行こうという考えが主流です。
5.11→5.12→5.13→…というように次々と高い数値目標を設定し自己記録の更新を目指したり、
カムデバイス(商品名のキャメロットやフレンズ等)を使って高難度マルチピッチルートを登ってみたいと考えている人の方が多いようです。
でも、TimtamとCueが行っている岩登り教室はそれと違います。
より高いグレードを目指すのでなくて、「早めにマイグレード(70~80%の余力グレード)を決めて、 その維持を目指しつつ、
今登れる技術を使ってどんどん自然の岩場に出かけて行こう」というものです。
④その他のタイプの方へ
階段のようなⅢ級の岩場から5.11まで様々にルートがあり、シングルピッチ、マルチピッチ、単独登攀等、多様な形に展開出来る。
日和田山の岩場(←最新の要項にリンク)
に来て下さい。
2008.10.23 担当 松浦寿治