の集いTimtam(机上講座)
山の集いにはゲスト参加できます。無料で参加出来ます。参加申込(氏名のみ記入して送信)が必要です。
「8/25(水)6:30~山の集いは定員を減らして下さい!」と会場担当者より連絡が入りました。なので、参加予定の方は枠内に氏名を記入して「8/25参加」を押して下さい。定員21名に達しましたら締め切りとなります。
氏名:


8/25(水)18時30分~20時00分
場所=かつしかシンフォニーヒルズ別館2階 会議室ローレル
*京成電鉄青砥駅北口より徒歩6分
*本館は休業していますが別館は営業中です。
テーマ=岩稜歩きのポイント
講師=松浦寿治(としはる,Timtam&Cue代表,日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド)松浦文集
東京都の要請=会場にて記名(氏名,電話,問診)とマスク着用をお願いします。 
京成本線に乗車:    googleMapを表示
山の手線日暮里乗換(日暮里~青砥14分)、地下鉄千代田線町屋乗換(町屋~青砥11分)

京成押上線(都営地下鉄浅草線直結)に乗車: 
山の手線新橋or品川乗換(新橋~青砥26分,品川~青砥35分)、総武線浅草橋乗換(浅草橋~青砥16分)、地下鉄半蔵門線押上乗換(押上~青砥6分)

9/22(水)18時30分~20時00分
場所=かつしかシンフォニーヒルズ別館2階会議室ローレル
テーマ=ロープワーク入門 講師=松浦寿治

10/27(水)18時30分~20時00分
場所=かつしかシンフォニーヒルズ別館2階会議室ローレル
テーマ=雪山の用具 講師=松浦寿治

11/24(水)18時30分~20時00分
場所=かつしかシンフォニーヒルズ別館2階会議室ローレル
テーマ=ピッケルとアイゼンワーク 講師=松浦寿治

12/22(水)18時30分~20時00分
場所=かつしかシンフォニーヒルズ別館2階会議室ローレル
テーマ=雪山の用具と技術 講師=松浦寿治
1/19(水)18時30分~20時00分
場所=千駄ヶ谷・東京体育館1階 会議室
*JR総武線千駄ヶ谷駅より徒歩2分
*都営大江戸線国立競技場駅A4出口より徒歩2分
*地下鉄副都心線北参道駅2番出口より徒歩10分
テーマ=深雪の山の楽しみ方 講師=松浦寿治

 └ googleMap  └イラストMap

2/23(水祝)18時30分~20時00分
場所=千駄ヶ谷・東京体育館1階 会議室
テーマ=ロープレスキュー入門 講師=松浦寿治

遠方の方は 出前ロープ講座
をご利用下さい(出前講座は有料)。






夏山テント泊入門 松浦講師(以下松浦講師の場合は省略)


テントを張る、ペグは不要(山に持っていかないこと)

1、テント生活技術
ポールを落とさない忘れない、テント場の決定(第二項にまとめます)、銀マット、サーマレストマット、食料置き場、私物置き場、靴の置き場コンロの使用(1日1人0.5個のボンベ)、寝る位置、ゴミ袋、トイレットペーパー、

2、雨対策
水の来ないテント場、テントを張る方向、四隅を決める、張綱を張る(大きな石、ペグは効かない、樹木はない)、排水溝を掘る?、新しい雨具、新しいシラフカバー、ぜったいに乾いた衣類セットを持つ、

3、ツエルトを張る
樹木間方式、ポール立て方式、ツエルトかぶり方式

4、タープを張る
樹木間方式、ポール立て方式、屋根の傾斜を大きくして雨対策

5、焚火の技術


焚火で使えるビリー缶

どういう薪を集めるか、焚火3セット(のこぎりとマッチとメタ)焚火の方向、かまどを作るかどうか、火の消し方、朝にまた火をつけるには

6、キャンプ定番食事(カレーと豚汁)
ごはんの炊き方(水半分、米半分、3分グツグツ煮るだけで良い)カレーライス(根菜を細かく切る、肉はパックした焼き豚)豚汁(野菜はカレーに同じ、肉は炒めてから味噌につけて持って来る)


岩稜歩きのポイント


たしかめて持つ(岩がはがれたら落ちる)


カラビナスライドの説明

●落石が来たら、落石を起こしたら
・上から落石が落ちて来たら。「最後まで落石を見続けること」、石を見て体をかわすのです。どうしてもかわせない時は腕ではらうこと。
・落石を落としたら「ラク!」と大きな声で叫ぶこと。「ラク!」はたぶん英語の「ロック」から来ていて、海外でも通じるそうです。
●確保ということ
そっとたしかめて持ち、そっとたしかめてから足をおく、三点確保で三点にこだわりすぎる人が多いが一点でも外れたら落ちるので、確保の方が大切です。三点にこだわりすぎて、確保の方を忘れ、動ける範囲が制約されてしまわないように。
 *三点でなくて、実は二点で支えて行動しているのですが三点確保が常識なのでそれを高言するのは難しい。
●バランスクライミング
もっとも手に負担がかからないようにして登り下ることがバランスクライミングです。つまり、なるべく足を使うということです。垂直以下の斜面では胸の前にスイカがあるくらいのつもりで岩から体を離します(垂直やオーバーハングでは岩に体‘腰’を近づけます)。
●レストステップ(小股でゆっくり体重を移す)
できるだけ片足にしっかり乗るようにします(乗った足の真上に臍‘体の重心’が来るイメージ)。もう一方の足をゆっくりと着地点をねらい滑ったり動いたりしないか確かめながら着地します。
●下り
・指のつけね付近で着地し足首のバネを使うようにします。
・大きな段差は足踏みして横になり大腿側筋を使うようにします。
・座って足を下ろす方法があります。
・背中でなく腹を斜面に向ける登りの姿勢で降りる方法があります。その場合、体の真ん中から下を見るのでなくて、サイドから見て足場を探すようにします。
・なるべくつま先の真上に膝の頭が来るようにします。
●はしごと鎖場
・はしごは三点確保が出来るように作られた人工物です(岩登りのⅣ級以上場合は三点確保では通用しない)。なので三点確保で登り降りします。
・鎖場を下る時は鎖を固定する支点の強度がわかります。強度が強い場合は、鎖をまたぎ手でぶらさがるように体重をかけてもOKです。
・鎖場を登る時は鎖を固定する支点の強度がわかりません(リングボルト一個なんてことも多いので注意が必要です)。鎖に思い切り体重をかけず、補助に使いながら、足で登りましょう(バランスクライミングの項参照)。
●練習
岩場が苦手な人ほど練習をいやがる傾向にあります(負のスパイラル)。苦手な人ほど練習してほしいです。クライミングジムや岩場ゲレンデに14回は通いましょう(苦手な人はがんばって14回行く←14回の後は「行ける時に行けばよい」)。クライムダウンとトラバースのある課題(ナンバールートなど)を積極適に練習しましょう。
●山側によける
確保にしても、ゆっくりと体重を移すにしても。すれちがいは必ず山側によけます。ついつい「まぁいいか」と谷側に寄ってしまうことがありますが、ちょっとしたことが命取りになるので、基本を徹底して守るということです。谷側によけているときに、相手のザックがポンと当たっただけでもはじかれて転落してしまいます(玉突きの玉が、ぶつかった方が止まり、ぶつかれた方がはじかれるのと同じ)。
*一般に登り優先で道をゆずるけれど、下りの人がよけた方が良い場合もあるので的確に判断すること(要:話し合い)。
●服装
細かいことですが、長袖長ズボンの着用。岩は硬く尖っているので、普通は何でもない程度にぶつけただけでも皮膚が切れてしまいます。特に、高齢者の皮膚は薄くなっているので、ちょっとしたことで大きく削がれてしまう。街中の日常診療でも経験しています。テント場や行き帰りの街中でのサンダルの使用も考えものです(足指の怪我の可能性がある)。
●集中力を切らさないこと
疲労に加え、低血糖、脱水などもふらつきの原因になります。高山病の症状としてもめまいがあるので気をつけましょう。山小屋で眠れないのを心配して睡眠薬を飲むと、夜間に呼吸数が減って高山病の症状が出やすくなるのと、翌日に眠気やふらつきが残ることもあります。
●ロープワーク
カラビナスライド、15mコンテ、フリクションヒッチ、ロープを登る自己脱出


登り入門


体重を移動してから立ち上がる


リードアンドフォローのロープワーク

1、岩登りの魅力
・人は本来よじ登りたい。・ゲレンデは安くて近くて短時間で楽しめる。・長いルートは息もつかせぬ面白さの連続。・ビレーポイントで景色が楽しめる(岩場に止まっている)。

2、岩登りを始める人に
・岩登りは安全か(テニスを始めるのとはチョット違う)。・ビレーヤーズグレードについて
・徒弟制度、技術の自己選択

3、登り方
三点確保でなくて確保が基本、バランスクライミングと足(体)の動きの自動回路

4、岩登りの用具日帰りのゲレンデに行くとき
運動の出来る服装、クライミングシューズ(大きさの問題)、ヘルメット、ルート図、ハーネス、カラビナ、安全環付カラビナ、ATC、スリング、チョーク、ヌンチャク、ロープ、必要に応じてアブミやカムデバイス、雨具、水筒、弁当

5、ロープワーク実習
1班 エイトノット、クラブヒッチ、フリクションヒッチ各種
2班 ブーリン、ハーフマスト、片手クラブヒッチ
3班 中間支点の作り方研究(60cmスリングで、180cmスリングで、メインロープクラブヒッチ連結で、デイジーチェーン&メインロープによるV字(松浦はデイジーチェーンは使わない)。

6、リードアンドフォローのロープワーク
ザイルをほどく、ロープをハーネスに結ぶ、セルフビレー、トップのビレー、ランニングビレー、ビレーポイントの設営、「ビレー解除」「ロープアップ」「ロープいっぱい」、セカンドのビレー、「登っていいよ」「行きます」、ランニングビレーの回収、トップの入れ替わり、トップが入れ替わらない場合

7、懸垂下降
ロープの結び方の変遷、1番に降りる人の安全確保をどうする(末端を結ぶなら袋に入れる、ビレーして降りる、ロープからビレーを取る)、降りたらロープスライドと偵察、2番目以後の確保、落石注意

8、ジムのスパイラル 光と影
明確な数字で自分の進歩や停滞が細かくわかる=進歩の喜び=積極的ジム行=積極的山行←逆有り注意
Timtamのコンセプト=持続する山(より高くより困難でない)、生活の延長線上の山、マイグレード

9、付録
(1)岩登りの用具クラシックルートに行くとき
 登山用の衣類、靴(運動靴、クライミングシューズ、登山靴、沢靴)、地図、磁石、ヘルメット、ルート図、ナイフ、時計、ハーケン6、カラビナ10、ハンマー、ロープ2、スリング10、安全環付カラビナ、カラビナホルダー、ハーネス、エイト環、ハンマーホルスター、必要に応じてジャンピングとボルトとアブミとクライミンググローブとカムやチョックとチョックレンチ、その他の登山用具(ロールペーパー、防寒具、雨具、ヘッドランプ、電池スペア、薬、マッチ、メタ(固形燃料)、非常食、行動食、現金、筆記用具、ツエルト、登山計画書

(2)私の知ってる岩登りの歴史
50年代…マナスル登頂、氷壁、登山ブーム 60年代…ナイロン撚りザイル、鉄のカラビナ、ハーケン 70年代…A1クライミング、北壁登攀 80年代…シットハーネスと確保器(エイト環)、フリークライミング、クリーンクライミング、クラッククライミング、人口壁出来る、普通の人が本番の岩登りに行けるようになる。 90年代…ハンガーボルト、クイックドロースリング、ATC、正対から振りへ、樹脂製ホールドの人口壁増える、フリークライミングリスクの過小評価 2000年代…ガイド登攀が一般化、2010年代…外岩問題(課題の限界、地主とのトラブル)、クライミングジムの増加(全国200)


沢登り入門


ハーケン・ボルトの支点より樹木・岩を用いること

1、沢登りの魅力
人は本来野生生活がしたい、春夏秋冬それぞれの楽しみ、世界に冠たる日本の渓谷美、日本独特の登山形態、息もつかせぬ面白さの連続

2,沢登りの用具
上着、下着、ズボン、替え衣類、靴下、手袋、足回り(沢靴or渓流足袋)、脚絆、ハーネス、ヘルメット、ハーケン類、ハンマー、カラビナ、スリング、エイト環、ロープ、ザック、シュラフ(カバー)、雨具、ヘッドランプ(予備電池)、マッチ、メタ、水筒、ペーパー、食器、ナイフ、ポリ袋、マット、地図、磁石、高度計、ルート図、計画書、呼び子、時計、筆記具、記録用紙、お金、非常食、嗜好品、薬品、虫よけ、防虫ネット、ツェルト、フライシート、コンロ、ボンベ、トランシーバー、ラジオ、ローソク、ボルト、ジャンピング、ライフジャケット、鋸、標識、釣り具、天気図用紙

*荷は軽くしましょう。

3、遡行の基礎技術
ゴーロ歩き、へつり、渡渉、滝、高巻、落石、泳ぎ、草つき、藪コギ、焚き火、読図、遡行図、ガイドブックや記録の収集

4、遡行技術の熟成を
懸垂下降、困難な渡渉、雪渓の処理、困難な高巻、沢の中での意志疎通、ビバークポイントの選定

5、危険への対応
増水、鉄砲水、危険な動物・植物、スノーブリッジ、現在地の誤認、など

6、沢登りと岩登りの違い
◇山に浸る沢登り(冒険登山の要素、山で和む&山が癒やす、長く深く続ける営み)
◇山に挑む岩登り(より困難に挑むアルピニズム、限界と引退、スポーツの要素)


沢登りのロープワーク


タープをロープの下に張る


もう1枚のタープをロープの上に張る


支点の作り方(その場で頑丈な支点を作る)

1、ツェルトとタープを張る
①メインロープを使って
ツエルトとタープ、タープ2枚、タープ2枚とツエルト、

②棒切れをポールにして。
ツエルトのみ、ツエルトとツエルトフライ、縦走路のテント場の場合

2、滝のリードと確保
①トップの動作
セルフビレー用の支点に簡単に行ける場合、同上支点に二回行くのはめんどうな場合ビレー(エイト環グリップビレー,カラビナグリップビレー,肩がらみ,腰がらみ,ごぼう抜き,自動的にロックするビレー器具は使わない)、支点を木にする場合の注意、支点を石にする場合の注意、

②ビレーヤの動作
セルフビレーをどうセットするか、水流への対応、落石への対応

③登る順番
二番目はロープを持った屈強な人、初心者は後の方から、ラストは安定した補佐官が

④登り方
ロープウェイ方式、ロープを投げる方式、カラビナスライド、ラビット、ブルージックスライド

3、渡渉とへつりと泳ぎのロープ操作
①ビレーヤーは下流に
ごぼう抜きでビレー、流されたらビレーヤーより下流に行く前にたぐりよせる。中間支点をどうするか

②上流に確実な支点がある場合
ビレーヤーは下流に、上流からのロープを利用して振り子のように、渡渉者はカラビナスライド(下流のビレーヤーより下に流されてしまっても1/2吊り上げシステムになる)

③一人渡れば流星法が使える
上流から下流に向かって渡渉出来るようにロープを張る、ロープの回転&予備のロープを対岸に移送&ロープの回収

④渡渉の順番
ごぼうぬきに備え上手で屈強な人の方が先に行く

4、泳いで突破
まずは泳げる人にまかせる、ザックを浮き袋に(中に気室を作る)、ザックのウエストベルト

5、コンティニアスクライミング(高巻き、藪こぎなど)

6、ビレー解除の合図が聞こえない場合


ロープワーク講座


ロープとカラビナとスリングがあれば出来ることは多い


班に分けて実習

実習課題、
①ノット、フィッシャーマンズノット、エイトノット、クラブヒッチ、フリクションヒッチ

②ショートロープ3人組(コンテの場合&スタッカットの場合)
*①が出来る人対象にハーフマスト、マリーナヒッチ、ブーリン、片手クラブヒッチ

演示課題、
①ロープを投げずに懸垂下降、懸垂下降トップのバックアップ

②クラブヒッチ連続のセルフビレーとエイト環支点ビレーとトップの交代
*V字の固定分散、折り返しの支点設営、ルベルソー型ビレー器のテンション解除

<参考資料>Timtamで使うロープワーク
1、岩登りシングルピッチ
トップロープクライミング、ATCによるビレー、ヌンチャクのかけ方とクリップの方法、リードクライミング(終了点工作、ロワーダンンと回収)、フリー岩場の裏技(プレクリップ、各駅停車、ごぼうで登る、カラビナ残置で途中撤退)

*流動分散は使わない。

2、岩登りマルチピッチ
リードアンドフォローのビレーシステム(エイトノット、クラブヒッチ、フィッシャーマンズベンド、リングベンド)メインロープでセルフビレー、ボデービレー(下向きビレー、支点折り返しビレー(上向き)、支点ハーフマストビレー、セルフビレーへのロープの振り分け、カラビナのかけかえ、ダブルロープシステム

3、懸垂下降
ロープを投げる、ロープを投げない方法、確認二つ、エイト環の使い方、エイト環やハーネスがない場合、ロープの連結

4、沢登り(安全と早さの問題に加えて水流の影響が加わる)
①一本のロープで3人以上の人が滝を登る方法
ブルージック、カラビナスライド、ロープウェイ方式

②滝の落ち口に止まって後続を確保する方法
フィックス方式、折り返し方式(含む回収しやすい方式)、支点エイト環グリップビレー、支点グリップビレー、肩がらみ、腰がらみ

③渡渉とへつりのビレーシステム(下流からビレー)
声の聞こえない時のビレーシステム

④コンテニアスクライミング
ロープで繋がり30メートル程度離れて同時に行動(高巻き、藪コギなどで使用)

5、ショートロープ
手に四巻(一巻を締める、残りロープは肩にかけるかザックにしまう)、約2メートル離れて(上の人のアイゼンに蹴られない距離)、ひげ出し20~30センチ

6、セルフレスキュー
ハーフマスト仮固定、エイト環仮固定、ATC仮固定、人を背負う、チロリアンブリッジ、ロープを登る、ツエルトを張る、タープを張る、ポーラインノットプラス止め結び、A1クライミング、単独登攀、単独練習

7、救助技術
繰り出し懸垂、ロープの結び目通過、スリングで人を背負う、ザックとストックで人を背負う、ハーネスを使って人を背負う、つりあげシステム(1/2,1/3,1/5,1/7、ヘッドオン、マッシャー)、二人懸垂(エイト環2回かけ、ハーフマスト2回かけ)

8、雪山技術
ツエルト担架、ダイナミックビレー、コンティニアス(輪どうし)

9、困った時に
投げ縄、ビナイラズ、スリングアブミ、スリング木登り

10、ロープのしまい方、出し方
なす結び、振り分け、お団子、折り返し、袋詰め、ロープバック
* 陰干しにして袋に入れてしまいましょう。
* 本番ルートに行く前は点検しましょう。


ロープレスキュー入門


ぜひ知っていたい120cmスリングで背負う方法

0、イントロダクション
◆危険バイアス=人は自分に危険がせまってい時に「どうせ間違いだ」とか「自分だけは大丈夫」とか思ってしまいます。脳は自動的に危険でない状態に自分はあると想定してしまいます。◆意志力=危険バイアスを克服するためには、「もしかして無駄かも知れないけれど、まずは危険を避ける行動をしよう!」と思う意志を鍛えることです。◆5秒から70秒=助かった人は、危険がせまってから5秒から70秒の間に回避行動を起こしている。

1、くりかえし月を変え、年を変え訓練すること
 14回程度以上訓練すること

2、人を背負う
①120cmスリングで背負う
②ザックで背負う
③雨具で背負う

3、担架で運ぶ
①ザック担架
②ツエルト担架
③雨具担架(鋸の携帯)

4、下る方が早い場合が多い
①懸垂下降の支点(選び方、作り方、残置スリング)
②2本のロープをつないで懸垂
③2人で懸垂下降
・懸垂下降救助(ひげ出し懸垂)・人を背負っての懸垂下降(補助者が必要)

5、わずか数メートルでも吊り上げられれば
①負傷者への近づき方 SSSABC
②ごぼう抜きと1/2
③1/3(ハーフマスト仮固定、オートブロックシステム)
④1/5と1/7(使わないかも知れない技術の集積?)
  
6、セカンドがビレー出来ない
①ロープ一いっぱいでのコンテニアスクライミング
②単独登攀システム

7、ロープを登る自己脱出
ロープ操作の方法がわかっても、それを使える「総合的な身のこなし」がなければ、自分と仲間の安全を守ることに、実質として、つながらないです。少なくとも自己脱出を用いてロープを鉛直に登れるだけの身のこなし力を保ってロープ操作(自分と仲間の安全を守るロープ操作)は行われるべきです。

8、山岳事故(山での怪我)の傷病者評価
SS→S→A→B→C(一つの段階をクリア出来なかったら先に進んではならない)一見軽症に見える人でも、必ずこの手順で身体全体を観察しましょう。特に、数メートル以上の転滑落、落石事故など、身体に大きな衝撃を受けたときは、命に関わる怪我を見落とさないことが大切です(軽症の人にこの手順を踏んでも、それで手遅れになることはありません)。

SS{Safety & Scene(=舞台)安全&状況まず、近寄る前に必ず確認}→①3つの安全(その場所・自分・傷病者)を確認する。②状況の確認(何がどうしてそうなったのかを可能な範囲で確認)③同行者がいれば安全な場所に待機するよう指示する。④下降する場合は、傷病者の真上からでなくて、少し離れた落石を落とさない場所から近づく。

S{Supine(覚えにくければSebone)脊椎(頸椎)管理}→①傷病者に声をかける前に頭を押さえる(首を動かすことをさせない)。②離れていて、すぐに近づけず、声をかけざる得ない場合は「動かないで下さい!振り向かないで下さい」と言ってから「大丈夫ですか?」と言う。③頭を両手でボーリングの玉を持つ感じで押さえる。④傷病者の頭側から近づき親指を傷病者の鼻の方向に向けて持つ。

頸椎の固定は、1)意識がしっかりしていて、2)他に大きな外傷(痛みが強い部位)がなく、3)首の後ろの痛みや手足の痺れがない、の3つが確認出来るまで続けるのが原則です。現場での頸椎固定の解除には議論の余地があります。現時点では上記にしておくのが無難でしょう。

A{Airway 気道があいているか}→首の痛みや動かすときに抵抗が無いことを確認しながら、顔をゆっくりと正面に向ける。このとき、声が出れば気道は開通している。ヒューヒュー、ゴロゴロなど異音がしないかを観察。分かりにくいときは、次のBと同時に、顔を口元に近づけて行う

B{Breathing 呼吸をしているか}→呼吸の確認(見て、聞いて、感じて)、自分の耳と頬を相手の口元に近づけて、速さ(回数)・深さを観察

C{Circulation 脈/活動性出血}→①脈があるかみる(手首・首)(わからなければ心臓の部分に直接耳をあてる)。②脈がないのに(心肺停止しているのに)ヘリコプター(命がけで飛んで来る)を要請して良いのか?③出血部位の確認と止血(止血は現場で出来る最も有効な処置である)④動脈からの出血も、指二本の圧迫で止めることが出来る。

D{Disability 障害部位は、意識はあるか}→①意識のレベルを確認 (1)目をあき何もしなくても反応する(2)声をかけると反応する(3)たたいたりすると反応する(4)何をしても反応しない ②障害部位の確認(1)全体に体を触って観察する。(2)頭以外にも、胸、腹、骨盤の損傷は命にカカワル(大腿骨もかなり危ない)。(3)骨盤に触るのは1回だけ(骨盤骨折を2回以上も触るのは不可)

E{Environmental(周囲・環境)control}→①状況を全体に再確認する。②環境を整える(ツエルトを張るなど)。③Eまで終わってから状況報告や救助要請の電話をする。

SSからEまでの流れのポイト
①安全確保・・・自分の安全優先、傷病者の安全確認・・・何が起きたのか、傷病者の数
②傷病者初期評価・・・生命リスクを評価し異常があれば即時対応
③傷病者二次評価・・・簡潔な全身評価と病歴聞き取り
<参考資料>山岳医療情報 大城和恵 http://www.sangakui.jp


アクシデント対策


ツエルトをかぶって風雪雨を避ける


ツエルトタンカを作る

1、私の経験したアクシデント
18歳…手のささくれ、下痢、捻挫、むくみ、バテル、ホワイトアウト、 19歳…風邪、パーティの分裂、深い切り傷、 20歳…滑落 男女間のトラブル、 21歳…日焼け、雪目、死体の搬出、33歳…時間切れビバーク、 34歳…ヘリコプター救助(東尾根)、 35歳…夜間登攀、 36歳…ヘリコプター救助(尾瀬)、 37歳…ヘリコプター救助(甲斐駒)、 38歳…スキーでの骨折、39歳…吾妻の遭難、 40歳…全身虫さされ、41歳…タケイ君の遭難、42歳…右膝を痛める、43歳…なげ縄をして脱出、44歳…雪崩に流される、 45歳…老眼の進行、富士山で人が飛ぶ、46歳…岩石雪崩、ルート間違えトランシーバー大活躍、 47歳…源治郎尾根バテバテ事件、48歳…動く岩に乗って指を切断しそうになる、 49歳…増水で尾根に脱出 50歳…源治郎尾根重量オーバーで撤退、 51歳…頚椎症、携帯電話救助、 53歳…長雨でグレードの上がった大常木沢、石と落ちてビレーヤーのビレーが遅れグランドフォール 54歳…豆焼沢の擬似晴天

2、アクシデントの現場で
落ち着いていますか?そこは安全な場所ですか?長いスリングのこと、背負って下る方法各種、ツエルトのこと

3、事故発生の連絡を受けたら
ノートを一冊用意しましょう。リーダーシップを委譲出来る人が来るまではリーダーシップをとり続ける。

4、心がまえ
シーアップの考え、山といい関係であればそれでいい、出来ることと出来ないことのバランス、ゆるやかなカーブでのレベルアップ、連れて行く連れて行かれる山は講習会のみ

5、保険のこと
高額の補償はない、だれが保険をおろす、自己責任


図読み入門1


コンパスの使い方(模型を使って説明)

1、地図の種類
・道路地図・二十万分の一地勢図・ハイキング地図
・五万分の一(2センチ1キロ、20メートルごと、100メートルごと
・二万五千分の一(4センチ、10メートル、50メートル)

2、どこで手に入れる
大きな本屋、登山用品店、お茶の水内外地図、ネット(地図プリウォッチズカシミール3Dトレッキングマップエディター

3、地図で実習
①西偏約6度の線を引く

②二百メートルごとに色分けする(虹の七色から偏角の線に使った赤を桃色に、青は水線の色に近いのでなし、紫は水線の色に近いので茶色に、200m緑(ミニ)、400m茶(チャシブ)、600m桃(トロ)、800m橙(ダイハツ)、1000m黄(センキュー)、1200m緑、1400m茶、1600m桃、1800m橙、2000m黄、2200m緑、2400m茶、2600m桃、2800橙、3000m黄(サンキュー)、 

③地図を折る(付録、地図の保管方法)、見たい所で折る

④地性線図を書く ----△-- =

⑤傾斜の概念を図にする
1ミリ間隔の等高線…4cmで40本…1kmで400m上がる…1cmで4.0mm上がる斜度
*水平距離の1kmは4cm、等高線40本で400m上がる、1km:400m=1cm:4mm
2ミリ間隔の等高線…1kmで200m上がる
3ミリ間隔の等高線…1kmで133m上がる
4ミリ間隔の等高線…1kmで100m上がる
5ミリ間隔の等高線…1kmで 80m上がる

⑥記号の確認
自動車道路、山道、送電線、橋、断崖、滝、雪渓、三角点、沢

4、コンパスと共に
・地図の持ち方…首から下げる、ウェストポーチに入れる、雨蓋に入れる、箱は持たない、
・コンパスの持ち方…首から下げる、ずぼんのポッケに入れる、ヤッケのポッケに入れる。
・高度計…なるべく持ちたいものです(カシオ、スント)。
・休憩時間ごとに地図を見る、立ち止まって見る(進行方向決定&山座同定)縮図法、北北西に進路をとれ、シルバコンパスの可動リングを使って(枝尾根の方向確認、枝沢の流入方向確認、山座同定)
・ホワイトアウトの中で(特に下りは難しい)
北北西に進路をとれ方式、尺取り虫方式、二人組方式、確実な目標に向かう(道、山頂、川)、コンパスベアリング、踏み後を追う、

5、その他(歩くだけなら使っている技術はハイキングと同じ、でも使うかも知れない技術は格段に多い)
ペンキ、ケルン、踏み跡と(踏み後のパターンが変わる時)、雪面のトレース、赤ビニールテープ、赤布、ロープ、小さな鋸と竹、ヤブコギの原則(尾根の頂点を行く、出来れば南面から登り北面を下る)、ビバークの用意必携(ツェルト・マッチ・メタ、雨具、水、食料、懐中電灯、小さな鋸、細い紐)

6、附録→スマホでGPS


地図読み入門2 幡鎌講師バージョン

●登山に使用する地図
1.登山地図→昭文社「山と高原地図」など
2.国土地理院1/25,000地形図

●地図の入手方法
1.大きな書店、登山用品店で購入
2.ネットからダウンロード

●地図の利用準備
1.磁北線を引く→西偏7度の線を4cmおきに
2.繋ぐ→目的のルートが1枚に収まらないため
3.ルートの確認
4.折る
5.防水(特にパソコンで印刷した地図)

●地図記号
・登山中の判断に必要なものはいくつか覚えておく

●地図の読み方
1.尾根と谷を見分ける
2.地形図とコンパスはセットで必須、携帯のしかたは工夫が必要
3.コンパスの扱い方
   直接方、間接方、ベアリング方
4.高度計(付きの腕時計)
5.地形図確認のポイント→現在地を把握する

●バリエーションハイキングのすすめ
1.バリエーションハイキングとは
2.山行形態は
3.メリット
  ①回数をこなせる
  ②東京近郊には大勢が入っている

●バリエーションハイキングの種類
1.低山のバリエーションルート→非常に高い割合
2.雪の積もった冬の低山(一般ルートも含む)→かなり高い割合
3.沢歩き(ウォーターウォーキング)
4.簡単な岩のコース→あまり多くない
5.ヤブこぎ→めったにない
6.難度は高くないが、コースの特徴により人の少ない一般ルート→あまり多くない

●バリエーションハイキングの楽しみ
1.人に会うことが少ない
2.冬の日だまり(まれに雨がいい場合もある~奥秩父・十文字峠の苔、杉の苗)
3.野生動物との出会い
4.難度の高さ→体力的、技術的な困難さを克服する喜び

●基本的なルートの立案手順
1.エアリアマップでのコース探し
2.2万5千図
3.ルートの紹介ブックやインターネットによる情報収集

●おすすめルート
1.伝道~早戸大滝~本間の頭
2.伝道~蛭ヶ岳~姫次~棒ノ木丸
3.大長作沢~三頭山~大沢山
4.滝子山東稜
5.真名井北稜~川苔山~曲ヶ谷沢

●ガイドブック
1.新ハイキング社「静かなる尾根歩き」「バリエーションルートを歩く」
2.風人社「誰も知らない丹沢」「大山北尾根・支尾根」
3.白山書房「ウォーターウォーキング」
4.山と渓谷社 ビッグフット「ハイグレードハイキング」(絶版)

地図読み入門3 ロープを携行する地図読み山行
1、イントロダクション(地図読み山行でロープを使った例)
丹沢・カシノキ沢コース・・・15mコンテ
丹沢・大山三峰山コース・・・2mコンテ(簡易ショートロープ)
西上州・毛無岩コース・・・ロープフィックスとフリクションヒッチ
静岡・愛鷹山コース・・・ロープフィックスとカラビナスライド
奥多摩・棒杭尾根下降・・・懸垂下降

2、持ち物
ロープのみ又はロープとスリングとカラビナのみ
お勧めセット=ロープ(7.9mm50m、ケブラー30m、15mmテープ24m)、60cmスリング2本、120cmスリング1本、軽量安全環付カラビナ2ヶ、軽量HMSカラビナ1ヶ

3、実習
簡易ハーネスを作る(レッグループなし、レッグループ有、スリングなし)
ロープフィクス(フリクションヒッチ、カラビナスライド)
コンテ(2メートル、15メートル)
懸垂下降(肩がらみ、腕がらみ、ハーフマスト)、

4、附録:時間切れビバーク
非常用の衣類、雨具、ツエルト、コンロ、マッチ、ボンベ、小さな鍋、非常食、ヘッドランプ

5、附録:焚火の技術
場所の選定、薪集め、かまど作り、着火の手順、かまど、


スノートレッキングの用具

1、イントロダクション
地球温暖化、厳冬期に日本海低気圧や南岸低気圧がやって来る。近郊の山でスノートレッキングがしやすくなる。

2、スノートレッキングの装備
①夏山装備に加えて揃えるもの
スパッツ、雨具上下、毛糸手袋、オーバー手袋、耳の隠れる帽子、日焼け止めクリーム、サングラス、テルモス、ピッケル(又はストック)
*ストックについての考え方(2本ストックか1本ストックか、長さはどうする)

②コースによって揃えるもの
ブーツカバー(スタッフバックを利用、軽登山靴で奥日光の寒さに対応出来た)六本爪アイゼン(爪の数が多い方が雪面のグリップ力は増します)
スノーシュー(山岳スノーシューが優れています)
ワカン(浮力は乏しいけれど、軽い、3月下旬以後のしまり雪に有効)


雪山の用具


風雪対策は肌を露出させないことだ


ピッケルの形状について説明

0、Timtamの冬山(雪山)
Timtamの入会案内前文にある「四季おりおりの生活の延長線の山」に冬も入りますが、「冬山」というのは山に行く者にとって特別な響きがあります。かっては「冬山に登る」=危険・えらい・プロの領域」という図式があり、普通の登山者は冬山を楽しむことをあきらめていました。

しかし、冬山というのは、烈風さかまくアルプスや谷川岳だけではないはずです。静かな尾根のハイキング(地図読み山行)もあればスノートレッキングもあり、もちろん冬季登攀やアイスクライミングがあってもいいわけです。もっとも夏と違って、気象上の危険度は高まりますから充分な準備・心構えが必要なことは言うまでもありません。Timtamの冬山はおそらく「冬山」でなくて「冬の山」なのだと思います。「冬の山の楽しみを存分に味わうこと」がコンセプトではないかと思います。(2006年11月の吉井講師による机上講座「冬の山」のレジメより)

1、着用 *太字は無雪期と共用です。
スボンシャツ下着、帽子、靴下山靴、ヤッケ&オーバースボン(雨具上下)、目出帽子(またはフェイスマスク)、オーバー手袋、手袋、スパッツサングラス地図磁石現金時計ナイフ行動食

2、ザックの雨ブタに
ティッシュヘッドランプ電池スペアビニールテープライター、日焼け止めクリーム、その他の薬自宅の鍵計画書

3、ザックの本体に *太字は無雪期と共用です。
テルモス、防寒具補助ロープ、お弁当、アイゼンのレンチ、ツェルト着替え(非常用衣類を兼ねる)コンロ&ボンベ&小コッヘル

4、歩行用具
ピッケル、ピッケルプロテクター、アイゼン、赤布
*ワカン、スノーシュー、スキー

5、行動食(全部あわせて拳固で一握りくらい、凍らないもの)
一日分の例…チョコレート一かけ、チーズ一かけ、ソーセージ一かけ、カリン糖少々、イモケンピ少々、煮干し三匹、アーモンド三粒、乾燥果物少々

6、雪崩れ対策
ビーコン、スコップ、ゾンデ棒

ピッケルとアイゼンワーク


12本爪アイゼンでフロントポインティング


ピッケルの持ち方について説明


滑落停止・反転する直前


耐風姿勢は割りと知られていない基本技術

1、ピッケルとアイゼンの選び方
ピッケル…ピックやブレードの形、シャフトの長さ、持ち易さ
アイゼン…爪の数、用途と形状、ワンタッチ式とバンド式
一本ストック…長さ(ピッケルぐらい)、形(T字形)、ジョイント部分(ネジ式でない方がよい)
二本ストック…長さ(スキー用ぐらい)、形(I字形)、ジョイント部分(ネジ式でない方がよい)

2、ピッケルとアイゼンの使い方
ピッケルの持ち方
ピッケルバンドの種類(リストバンド、肩掛けバンド、リストループ)
静加重静移動、二点確保
カッティング
アイゼンをどこでつける(森林限界内で)
フラットフッティング(登り、下り、トラバースの足運び)
参考までのフロントポインティング
アイゼンを引っかけない工夫…二本の線路、方向転換
耐風姿勢

3、滑落停止
滑り出す前に止めなければならない

それでも滑り出した時
足が下、背中で滑っている場合
頭が下、背中で滑っている場合
頭が下、腹で滑っている場合

4、ピッケルとアイゼンの使い方アドバンス
穴掘りの用具、ナタの変わり、確保の支点(スタンディングアックスビレー)、氷や雪壁の手がかり、など

5、ピッケルとアイゼンの代用品
尖った石を持つ、杖を拾う、ストックを持つ、砂をまく
*軽アイゼンはどこまで信頼出来るか


雪山のロープワーク(ショートロープ含)

1、テントの張り綱をフカフカの雪に留める方法

2、弾性確保と制動確保について
途中に支点が無ければ1メートル落ちるのと10メートル落ちるのは同じ支点を守るための制動確保(VS弾性確保)

3、スタッカートクライミング
腰がらみビレーとスタンディングアックスビレー
実習してみましょう。

4、コンティニアスクライミング
10~20メートル離れてロープにつながる(クレバスコンテ)、ショートロープ
<参考>疑問有の技術→輪通しと大阪方式

5、支点工作
デットマン、スノーバー、雪入りスタッフバック、ピッケル、アイスバイル、アイスハーケン(スナーグ、イボイノシシ、スクリュー)、Vスレッド、ポラード

6、トップロープでミックスクライミングトレーニング
ロープを打たないように


雪山の生活技術
<テント生活編>
1、用具
トイレットペーパー、シラフ、シラフカバー、ビニール袋、サーマレストマット、ポリタン、カイロ、テント、コンロ、ボンベ、たわし、ラジオと天気図用紙、ぞう足、トランプ、コッヘル、食器、スコップ、テントマット、調理器具

2、食料と調理
テント食の例………ペミカン、野菜味噌、アルファー米、など

3,テント設営
テントのパッキング(ポールを落とさない、大き目の袋に入れる、たたまなくてもよい)テント場の決定、雪踏み、防風ブロック、テント袋とポール袋をいち早くテントの中に入れる、テントのポールをつなぐ(ジョイントに雪をつけない)、ポールをスリーブに通す、四隅の固定、張り綱の固定、内張つけ(外張つけ)、テントマットを敷く、アイゼンとピッケルを外の目印のある所にまとめて置く

4、テント生活
雪とり、私物入れ、雪払い、物をどこに置くか、水作り、天気図取り、トランプ、就寝時間の決定、雪かき、トイレ、就寝位置の問題、ナイフと懐中電灯と水筒、革靴は抱いて寝る、起床時間の決定、寝ている時に寒くなったら、宴会の注意

5、テント撤収
私物の整理、朝食作り、パッキング(テントの中で)、テントの撤収、ポールをたたむ、テントをたたむ、テント袋(大きめに)、ごみの問題

<山小屋生活編>
1、どこに泊まる…少ない通年営業の小屋、年末年始、5月連休の営業をねらう
*山と渓谷1月号付録「山の便利帳」を手に入れておく

2、小屋の雰囲気…情報収集が大切(トイレ<食事<暖房<小屋番)

3、靴やピッケルやテルモスを間違えて持って行かれない工夫
靴ひもを変える、二足(二手)はいっしょに縛る、仲間のピッケルやアイゼンとジョイントする、テスモスには名前シールをつける

4、小屋のマナー…予約、アイゼンを中で履かない、炊事、宴会、消灯とヘッドランプとトイレ、起床 朝食時間の問題(弁当、素泊まり)、ビニール袋のガサガサ音、

5、宿泊者間のトラブル回避の工夫をすること

6、付録、雪洞のこと
①どういう時に掘るのか…ビバーク時、岸壁登攀時、長期縦走時、トイレ、倉庫
②特徴…暖かい、換気が悪い、時間と労力がかかる、湿度が高い
③適期・エリア…2~3月・豪雪地帯
④場所…雪崩の心配のない所、雪が多量にある所(森林帯、山頂、稜線)
⑤タイプ…縦穴、横穴、ネズミ穴、イグルー、イグルー+横穴
⑥道具…ノコギリ(木を切る)、スノーソー(雪を切る)、スコップ、シート、ビニールシート、コンロ、ゴアテックスシラフカバー、サーマレストマット、ヤッケ、オーバースボン、オーバー手、ローソク、ビニール袋、赤布、ツェルト
⑦堀りかた…場所の選定、入り口部分を下げて、ブロック切り出しのコツ、ブロックの運搬、天井を丸く、目印、防護壁(是非に諸説あり)、居室は入り口より高く、作業は交代で、棚作り
⑧注意事項…雪崩、滑落、衣服を濡らす、シラフを濡らす、火事、酸欠(ローソク立て)、外に出した物の紛失、スコップは中に、天井が落ちる、天井は下がって来る、外部との隔絶、ベンチレーター(諸説あり)


深い雪の山


雪崩ビーコンを扱う実習

1、日本の冬の山には世界に類をみないほど雪が積もる。そのわけは・・・。

*<いきなり実習>雪崩れビーコンで捜索練習をしてみよう。

2、深い雪の山の魅力
多くの日本の山はなだらかな山容で雪がいっぱい積もり、頂上直下を除いて森に覆われている。

3、深い雪の山に入るための用具
ワカンジキ、スノーシュー、スキー(山スキー、クロカン、テレマーク)&シール

4、ラッセルのやり方
①つぼ足かワカンかスノー、シューかスキーか
②ワカンジキの場合…前の雪を削り落とし、膝でかため、そっと足を乗せる、
③交代の方法、

5、ルートの取り方
行った所が戻れる準備をして、赤布ワーク、竹を使う

6、危険を避けるために
雪崩れ対策、雪庇、シュルンド

7、適期・エリア
いつ、どこに、だれと、どの用具を使って


陽春の雪山登山 吉井講師  松浦講師増補
1.まずは楽しい話から(陽春の雪山登山)
(1)3つの雪山
10月後半~12月初旬:「雪舟の山水画・黒と白」
~これから日も短く、寒く、雪も深く、「寂寥(せきりょう)」

12月中旬~2月    :「雪の永平寺・白一面」
~本格的な雪山:「厳冬期」「自己鍛錬」「精神力」
3月~5月中旬     :「印象派の絵画・柔らかい淡青色の光」=今日のテーマ
~陽の光(陽春)、

早春(3月):冬と春の綱引き
春本番(4月):春が冬を浸食
初夏の兆し(5月):冬の名残

*<いきなり演示実験>気圧の実験、雲を作ってみましょう。
*<いきなり実習>気圧配置図を書いてみましょう。

(2)陽春の雪山(春山)の魅力
・広い行動範囲
冬山:深雪をラッセル・冬型で吹雪・早い日暮れ
春山:締まった雪・南岸低気圧と移動高・日が長い

・開放感
冬山:雪山という巨大冷凍庫からのサバイバル
春山:春に方位された雪の箱庭をエンジョイ

・探検気分
冬山:隔絶された人跡稀な地域では命がけ
春山:人跡稀な地域に入るチャンス・藪が埋没・水が豊富

・最後に
春山は行動後のビールが格別!

(3) 陽春の山の顔は様々
・3月:まだまだ冬山、基本的には冬山として考えましょう
・4月:冬春半々、この時期にどっと雪が溶けます
・5月:いわゆる「残雪期」、GWがクライマックス

・北アルプス:(易しい)バリエーションルートからの登頂のチャンス
例:爺ヶ岳東尾根・鹿島槍ヶ岳東尾根・白馬小蓮華尾根など

・南アルプス:長期縦走に魅力、3月の池山吊尾根~北岳はグット

・八ヶ岳:登攀から縦走まで幅広い、八ヶ岳東面が(個人的)好みサラリーマンの味方(1泊2日が基本)
例:真教寺尾根、そまぞえ尾根、県堺尾根、天狗尾根(やや難)

・谷川岳:難しいルート(一の倉沢など)はやめて、楽しむことがお奨め
例:天神尾根、西黒尾根、タカマタギ、白毛門、白樺尾根~朝日岳

・まだまだあります(行く所が多すぎるのが登山の悩み)
例:越後・上信越・日光・尾瀬・奥秩父・(雪が降れば)丹沢・奥多摩

2.天候判断がとても重要
(1)冬型、低気圧(南岸、日本海、二つ玉)、移動性高気圧、なたね梅雨
(2)天気図を書いてみましょう。
(3)雲を作る実験、気圧の実験

3.楽しくても危険がたくさん
(1)事故の要因
・転倒滑落→溶けた雪がアイスバーンに、春ゆえの心の緩み
:アイゼンワーク・ピッケルワークの確認(春の雪訓)
:スタンディングアックスビレイの習得(春の雪訓)

・天候判断ミス→春だから大丈夫だろう→擬似晴天に惑わされ遭難
:天気図の習得(四季にかかわらず)、天気予報を見る習慣

・疲労凍死:春の雪は水分を含み重い→気温が下がり凍結
:防水処理を怠らないこと、行動には余裕を、軽量化

・雪崩埋没:凍った後の新雪は要注意、春が深まれば底雪崩
:埋まったら生存確率僅少(埋没体験による恐怖感体得必要)
:雪崩ビーコンの操作の習熟(春の雪訓の必須科目)
:地形を見る目、危ない谷は早朝に「駆け抜ける」 

(2)事故を起こさないために
・死亡事故=登山という趣味を失うこと・再試合の無いゲームセット
・仲間を作って情報交換→判断力は相互作用で磨かれます
・家族・周囲の理解→家族とのコミュニケーション不足はトラブルの素
・ステップバイステップ→焦りは遭難の卵、もはや「記録の時代」ではありません(登山年齢が伸びています)、「たかが趣味・されど趣味」
・簡単な雪山のリーダーをやりましょう:責任感・応用ステップ
・「総合戦略を駆使して困難を乗り越える=雪山の醍醐味」・「リスクを見る冷徹なもう一人目の自分」・「雪山遭難ほどバカバカしい死に方はないという自覚」→精神と肉体を駆使したハイレベルな知的ゲーム


山の天気入門1


夏山の雨は怖い(プロジェクターを使って)

1、天気の実験あれこれ
(1)厨房機器設置用の吸盤と机と下敷きで大気圧を感じる実験
(2)コップに水をいっぱい入れて紙で蓋をして逆立させる実験1、
(3)水銀柱気圧計(バロメーター)
(4)腕時計の高度計と気圧計を持って一階から二階に移動してみよう。
(5)雲を作ってみよう。

2、何故、低気圧だと天気が悪くなるか説明
(1)上昇気流、(2)空の上は何故寒い、(3)潜熱、(4)雲は雲を呼ぶ

3、天気図の実習(録音:気象通報,NHK第二,9時,16時,22時)
(1)ラジオ天気図の漁業気象を書いてみよう。
(2)天気の記号を憶えて各地の天気を書いてみよう。

4、低気圧の経路の説明
(1)どこで出来た低気圧が日本に影響を及ぼすか。
(2)日本海低気圧と春一番
(3)南岸低気圧と春の太平洋沿岸の雪
(4)二つ玉低気圧


山の天気入門2

1、気団について説明
(1)一つ目小僧のお話と教訓と気団
(2)シベリア、小笠原、オホーツク、揚子江、赤道気団
(3)気団が季節を変えて日本に来るわけ
海風と陸風、山風と谷風、日本の四季の天気(西高東低の冬型と南高北低の夏型、移動性高気圧の春と秋、梅雨と秋雨)

2、何故、低気圧だと天気が悪くなるか思い出してみよう。
*ちょっとおまけの実験

3、天気図の実習(録音:気象通報,NHK第二,9時,16時,22時)
(1)ラジオ天気図の漁業気象を書いてみよう。
(2)天気の記号を憶えて各地の天気を書いてみよう。

4、低気圧の発達と前線の説明
(1)なぜ発達するか
(2)なぜ左回りに風が吹き込むかを代表実験を交えて説明
(3)温暖前線とその雲
(4)寒冷前線とその雲
(5)閉塞前線と停滞前線について説明


アイスクライミングの基本技術 和田講師 2003.1/28
1、はじめに
アイスクライミングは、アルプスやヒマラヤのような氷河が存在する所を登礬する技術として開されたが、日本では、登礬途中に氷河が現れるような状況がないので、主に冬期の沢や滝を上る技術として発展してきた。

雪にしても氷にしても平面や緩やかな斜面をアイゼン歩行する場合は、フラットフットが基本が、斜度が増すにつれてフラットフットを保ち続けるためには、足を徐々開いて、がに股にしていく必要がある。これが限界に達すると、今度はジグザク歩行するわけだが、下が氷化して堅い斜面の場合、傾斜が増してくると、アイゼンをフラットに置いて体を安定させるには、体を山側へ倒す必要がある。そうすると足首にかなりの負担がかかることになる。これでは長い時間歩き続けるのは困難である。

沢や滝以外でも冬期は、積もった雪が溶解して又凍結したような場合やしまった雪が氷化してミックス状態になっている事がある。冬期の稜線上でも岩稜自体が氷に包まれるような状況になるか、斜面が氷化しているケースは風の強く当たる場所では、よく見かける光景だ。このような場所を通過する場合フラットフットだけに依存をしていると思わぬ苦労や、場合によっては動けなくなったり転落する可能性もある。このようなときにアイスクライミングの技術を知っているのと知らないとでは、山行の質や安全性の面に置いてかなりの違いが出てくる。

アイスクライミングの基本技術といっても、垂直な氷を上るのではなければ、そんなに難しい技術ではない。要するに12本アイゼンの出っ歯の部分をいかにうまく使うかである。又ピッケルのピックの部分の使い方も普段稜線で使うのとは、違う使い方が求められる。

2、氷上での基本的アイゼンの使用方法
①氷の急斜面はアイゼンを置くだけでは効かない。
・フロントポイント(アイゼンの前爪)はキックすることによって効く。
・強い蹴り込みが足場を確保する。  
・斜面に蹴り込むと前爪が氷に食い込み二番目のツアッケが氷を支える。
・水平に蹴り込むのが理想だが、水平に蹴り込むためにはコツがいる。
・斜度が増せば増すほど靴の踵を下げ気味にいわばしゃくり上げるように蹴り込む
・踵が上がっているとツアッケの曲がり部分が先に氷に当たるため、氷に刺さらず砕く結果になる。こうなると全然効かない。

②60°位の斜度ならばフロントポイントだけで上ることが出来る。
・支点がアイゼンの前爪になるので、体はやや前傾して膝を軽く曲げ、体重が足の先端にかかるようにする。
・足の位置は肩幅くらいで同じ高さに合わせる。
・足を蹴り込んだ後は、靴の踵を下げ気味にして立ちこむ。アキレス腱を伸ばす感覚を持つ。
・足場を確保するときは、一歩一歩しっかり見ることが大事
・足は手より鈍感なので感覚だけでは効き具合はわからない。
・足は小さな歩幅で踏み出す。

3,ピッケルの使用法
 ピックの使い方を覚えよう。
・滑落停止以外にも使い方はある。
・氷で使う場合は、ピックを打ち込まなければ効かない。
・堅い雪の場合は、ピックを差し込んで使う。
・ピックは山行から帰ったら研いでおこう。
・斜度が浅く足が決まっていれば、ピッケルは石ずちを下にして杖のようにバ ランスをとっても良い。

ここまでが、一般の冬期山行時に偶然に出会った氷化した場所の対処の仕方である。 アイスクライミングを本格的にやらない方でも冬山を登る場合は以上のような技術を持っていれば、氷が出てきても安心して通過することが出来るであろう。ただこのような場所は避けて行ければそれに越したことはないが。

4、現代のアイスクライミング技術



渓谷ハイク
~四季おりおりの山を楽しむための渓谷ハイクを中心とした山行計画ヒント集~

2007年8月29日 武 内 講師

「山登りのうちには谷歩きも入っている。谷は山の一部であるからである。私は山登りをしているうちに谷のよさがだんだんわかってきた。よい山にはよい谷が必ずある。その山のよさを知るには,谷からすることが最もよいと思うようになった。」 冠松次郎「渓」(中公文庫)まえがきより

● 渓谷ハイク(渓谷沿いの登山道を歩く)
《奥武蔵》
① 西武線西吾野駅~不動三滝~関八州見晴台~黒山三滝~黒山鉱泉
帰りのバスから越生梅林が見学できる。(2006年3月5日歩く)
② 飯能(バス)さわらびの湯~白谷沢~棒ノ折山~岩茸石~さわらびの湯
白谷沢から岩茸石への道ぞいにはカタクリが咲く。(2003年4月29日歩く)

《奥多摩》
③ 氷川キャンプ場~海沢探勝路~大岳山~ロックガーデン~御岳
11月中旬以降の紅葉の時期に。(2002年11月10日歩く)

《奥秩父》
④ 徳和~乾徳山~黒金山~西沢渓谷
シャクナゲの咲く時期に。(1980年代に歩く)
⑤ 尾ノ内渓谷~両神山
ヤシオツツジの咲く時期に。(未 踏) 

《丹沢》
⑥ 寄~雨山峠~ユーシン~桧洞沢~桧洞丸
ロヤシオ咲く時期に。(未 踏)

《房総》
⑦ 上総湊(タクシー)梨沢~嵯峨山~保田(バス)鋸山金谷温泉
遡行後のスイセン咲く山村は桃源郷。(2006年2月18日歩く)
※12月の養老渓谷。(未 踏)
※キンダン川は土砂・倒木に埋まり遡行価値なし。(2007年1月20日歩く)

《他地域》
⑧ 背戸峨廊(阿武隈高地)
盤越東線江田駅から周遊4時間。(2007年7月21日歩く)
⑨ 二口渓谷(仙台)
二口温泉~大東岳登山口~大行沢~北石橋ピストン(1999年11月6日歩く)
※西沢渓谷(奥秩父),雲龍渓谷(日光)の氷瀑見学。(未 踏)

● 一度は歩いてほしい渓谷道
① 黒部川下ノ廊下(北ア)
八方尾根~唐松岳~祖母谷温泉~阿曽原温泉~下ノ廊下~黒部ダム(1998年10月19~22日歩く)
② 宮川大杉谷(台高)
大峰山奥駈道~前鬼(バス)大台ヶ原~日出ヶ岳~大杉谷 (1993年5月3~7日歩く)
③ 四万十川滑床渓谷(四国)
笹ヶ峰~伊予富士~瓶ヶ森~石鎚山~面河渓…三本杭~滑床渓谷(1993年8月24~27日歩く)

● 大分水嶺の山をめざす
分水嶺とは,雨水が異なる方向に流れる境界のことをいう。

甲武信ヶ岳
① 信濃川 → 千曲川林道から
② 富士川 → 東沢釜ノ沢から
③ 荒川 → 真ノ沢林道から

● 雪渓から登る山
日本三大雪渓
① 白馬大雪渓~白馬岳
② 針ノ木雪渓~針ノ木岳・蓮華岳
③ 剱沢雪渓~長次郎谷~剱岳
④ 石転び沢雪渓~飯豊連峰(未 踏)
⑤ 阿武木谷・毛勝谷~毛勝三山~猫又谷(2002年5月3~6日歩く)

● 源流行
① 松川温泉~三つ石山~八瀬森~関東沢下降~大深沢北ノ又沢~大深岳~八幡平(2006年9月22~24日歩く)
 ※滝ノ上温泉~葛根田川~八瀬森~大深岳~松川温泉 (2001年8月25~27日歩く)
② 双六谷下降~金木戸川~九郎右衛門谷~黒部乗越~黒部源流~伊藤新道~湯俣(未 踏)

● マイブーム:鈴鹿山地
① 宇賀渓
宇賀渓周遊とホタカ谷~竜ヶ岳~石榑峠 (2005年10月21日歩く)
② 愛知川流域
羽鳥峰~白滝谷~愛知川本流~ヒロ沢~羽鳥峰 (2005年10月22日歩く)
杠葉尾~ツメカリ谷~羽鳥峰~ヒロ沢~愛知川本流~タケ谷(2006年11月2・3日歩く)
杠葉尾~仙香谷~赤坂谷 (2007年秋予定)

● 渓谷ハイクと結ぶ三百名山の登り方
① 狩小屋沢から至仏山
② ヌクビ沢から巻機山
③ 松木渓谷から皇海山(未踏)
④ ドンドコ沢から鳳凰三山(未踏)
⑤ 白出沢から奥穂高岳
⑥ ノロ川桃洞沢から森吉山
⑦ 与田切渓谷から越百山(未踏)
⑧ 傾山・祖母山から高千穂峡
⑨ 赤目四十八滝から倶留尊山・三峰山・高見山※日本の滝100選
⑩ 恐羅漢山から三段峡※島根・広島県の最高峰

参考文献
岳人650号(01年8月号),岳人712号(06年10月号),岳人721号(07年7月号)

● 日本三○○クイズ
【問1】日本三名瀑とは,
ア (和歌山),イ (栃木)とウ (茨城)・秋保大滝(宮城)・白水の滝(岐阜)等をいう。また, 落差日本一は,エ (富山)である。

【問2】日本三大河川とは,
ア (長さ1位,流域面積3位),イ (長さ2位,流域面積1位),ウ (長さ3位,流域面積2位)をいう。
ちなみに,三大河は,エ (坂東太郎),オ (筑紫次郎),カ (四国三郎)をいう。

【問3】日本三大峡谷とは,黒部峡谷,大杉峡谷,(新潟)をいう。

【問4】温泉の三古湯とは,
ア (愛媛),イ (兵庫),白浜温泉(和歌山)をいう。
また,林羅山の三名泉は,イ と,ウ (岐阜),エ (群馬)をいう。

追補
○ 青春18きっぷを利用する 
…交通費は安上り。(1日普通列車乗り放題@2300)、駅弁の楽しみ。帰りは宴会。

期間限定
春:3/1~4/10,夏:7/20~9/10,冬…12/10~1/20
アプローチに時間がかかる。→ 夜行列車の利用

・ムーンライトながら
東京2310横浜2336小田原031(ここまで乗車券を別途購入)
豊橋410 → 飯田線乗換(南アルプス方面)
名古屋607 → 高山本線(飛騨方面),近鉄線(鈴鹿方面)
大垣655 → 東海道本線・山陽本線等を乗り継いで博多まで移動可能。

・ムーンライトえちご
新宿2309大宮2343高崎113(ここまで乗車券を別途購入)
新潟451 → 羽越本線(飯豊・朝日・鳥海山方面)
さらに,奥羽本線等を乗り継いで北海道木古内まで移動可能。

※JR北海道&東日本パス …◆ 連続する5日間普通列車乗り放題@10000◆青森~札幌間の夜行急行はまなすが乗車できるので,翌日の早朝に札幌に着ける。◆18きっぷでは,盛岡~八戸間が別途運賃必要で,奥羽本線経由でも札幌着は翌日午後。◆期間限定(今年度は,7/13~9/17,11/30~1/20)

【使用例】
7/14 上野700宇都宮842-845黒磯935-939郡山1040-1106福島1153-1200白石1233-1236仙台1325-1340一ノ関1522-1527盛岡1656-1704八戸1858-1912青森2043-2245(急行はまなす)

7/15 札幌607 … 余市岳 … 7/16定山渓天狗岳 … 7/17恵庭岳 …
札幌2200(急行はまなす)

7/18 青森535-610八戸816-852盛岡1054-1106一ノ関1234-1246小牛田1333-1338仙台1424-1502福島1623-1628黒磯1832-1834宇都宮1923-1925赤羽2056 

○ 夜行高速バスを利用する …リクライニングシートは快適。朝から行動できる。

○ 山行後の温泉は必須条件 … 源泉かけ流しの湯

答え
【問1】ア那智の滝  イ華厳の滝 ウ袋田の滝 エ称名の滝
【問2】ア信濃川 イ利根川 ウ石狩川 エ利根川 オ筑後川 カ吉野川
【問3】清津峡
【問4】ア道後温泉 イ有馬温泉 ウ下呂温泉 エ草津温泉



静かな尾根歩き  幡鎌講師
2007.10.24
●静かな尾根歩きとは・・・

1) 基本は日帰り、あっても前夜発
2) 低山のバリエーション・ルート → 非常に高い割合
3) 雪の積もった冬の低山 → かなり高い割合
4) 簡単な岩のコース → あまり多くない
5) 難易度は高くないが、コースの特徴により人の少ない一般ルート→ あまり多くない

●静かな尾根歩きを好む人々~あまり真剣に受け取らないでください (^^;

1. ある程度山慣れている人
2. 年齢的には中高年で、お金や時間が豊富ではない人
3. 本人か山仲間にパソコンを扱える人がいる

●基本的なルートの立案手順

1. エアリアマップでのコース探し
エアリアの赤太点線→赤細点線→黒細点線→薄いグレーの点線→線なし尾根筋
2. 2万5000図
3. ルート紹介ブックやインターネットによる情報収集
[注意] ルート紹介ブックやインターネットによる情報収集は一番最後に !

●私のルート探し方法

・いいルートが多いのは丹沢、中央沿線、奥多摩あたり。
・奥武蔵や秩父は登山道が開発されすぎていいバリエーションルートは少ない。
・南大菩薩はいいコースが多いのだが、日帰りでは満足のいくコース取りができない。
・奥秩父は山が深くなり、ヤブやルートファインディングが手強く、リスクが高い。

●おすすめルート

1. 伝道~早戸大滝~本間の頭
2. 伝道~蛭ヶ岳~姫次~榛ノ木丸
3. 大長作沢~三頭山~大沢山
4. 滝子山東稜
5. 真名井北稜~川乗山~曲ヶ谷沢

●静かな尾根歩き特有の技術

・雪山
アイゼンは爪が6本から8本のもの→4本は効果に疑問、10本以上は大げさ

・岩~登攀器具は使わない前提(非常用として持つのは別)
肩がらみ懸垂

・ヤブ
軍手、革手袋、ザックの外に付けたものは中にしまう

●地図読み

・2万5千図、コンパス、高度計(付き腕時計)、地形判断
・磁北線記入
・私の歩くコースは、たいてい踏み跡があり、目印にも事欠かないが、油断は禁物。

・最近、最も手間取った山行~宮ヶ瀬湖南方山塊

●ガイドブック

・風人社 「誰も知らない丹沢」
・新ハイキング社 「静かなる尾根歩き」
・山と渓谷社 ビッグフット「ハイグレードハイキング」(絶版)



沢登り入門  吉井講師 2007.5.24

1.沢登りとは?
・ 山の頂上に行く手段の一つ

← 縦走 →
← ロッククライミング →
← 沢登り →
ポーツ← →旅・冒険

*ロッククライミングの方がスポーツの要素が多く、沢登りの方が旅・冒険の要素が多い
 
・ 日本独特の形態:台湾なんかでもやっていますが、欧米にはありません
・旅の要素が大きい:焚き火、楽しい食事、語らい、釣り
・ 日本国中沢だらけ:ルート数は一生行っても行ききれません
・ 引退なし、年齢や社会・家庭生活に応じた楽しみ方
,
2.沢登りの魅力
(ロッククライミングとの比較:注 比較のためにデフォルメしています)
・考え方
岩:「より高く、より困難」
沢:「自然と仲良く共生」

技術
岩:「ホップ・ステップ・ジャンプ」、「練習あるのみ」、「進学塾」
沢:「経験が大事」、「本番の中でゆるやかにレベルアップ」、「フリースクール」

・ 仲間
岩:「登攀技術の下手な奴は嫌いだ」、「つっけんどんな体育会調」、「グレード別」
沢:「上手、下手の定義があいまい」⇒「岩が上手くても藪が下手ならば下手、岩がまぁまぁでも微妙な悪場が抜群に強ければ上手」


・ リーダーの資質
岩:軍隊の隊長、モーレツサラリーマン課長=権威的・教条的
沢:経験豊かな学校の先生、牧師、和尚=民主的・宗教的

3.とは言っても技術が大事
・ 登攀技術:縦走、岩登りの基礎はできて当然→日和田の講習は必須です
・ 判断力:岩登りは「単線的」、沢登りは「複合的」→歩き・冬山・登攀などの講習に幅広く出ていますか?
・ 人間力:最後の頼りは人間力、追い詰められないこと→個人山行で判断力を磨いていますか?
・ 生活力:防水、パッキング、テントサイト、どこでも寝られる「図太さ」

4.沢登りで気をつけるべき危険
・ 滑落(スリップ)、墜落、落石で死にます、怪我でも救助が大変→経験が大事、講習会はほんの入り口
・ 溺死:案外多いです→泳げることが重要です、渡渉の重要性
・ 凍死:沢は夏でも寒いです→服装の工夫、夏でも冬用の下着が有用
・ 気象遭難:増水、鉄砲水→天気図が読めますか?
・ 虫さされ:変な虫にさされると大変→防虫ネット、防虫スプレー、あぶの出る時期の上越なは行かない方が無難
・ やけど:焚き火時に注意→酔うと危険、お酒はほどほどに
・ 切り傷:薪収集時にたまにある→のこぎりの使い方
・ 目をつつく:藪でよくあります→濃い薮にはゴーグルが役立ちます

5.ではどこに行きますか?
日帰り:丹沢(登攀的、西丹沢は特によい)、奥多摩(森の中)、奥武蔵、など

一泊:奥秩父(森の中、東沢:登攀的、北面:スケール大)、谷川、上越(秋が最適)、那須、日光、八ヶ岳(案外いいらしい)、など

夏の長期:北アルプス(明るい)、中央アルプス(急峻)、南アルプス(どっしり)

篤志家向:東北(白神、舟形、飯豊、朝日など)、会津、越後(これは難しい!)、屋久島、戸隠、北海道(ヒグマに注意)など

最近注目:台湾、沖縄、など海外

6.最後に
・ 仲間が大切(情報交換、一人では行けませんし、行ってもつまらない)
・ 生活の一部になればしめたもの
・ 沢は山の「応用問題」
・エリート主義者、効率至上主義者、儲け至上主義者といったタイプの人には向きません(⇒自然との調和と仲間との協調が大切)。


パッキング入門


パッキングが良いと歩きやすくバテにくい


台上に用具を広げてからパッキングの演示

松浦講師のパッキング 2013.6/26
1、パッキングのこつ
・山の道具は買う時から軽くて、コンパクトなものを選ぶようにする(1グラムでも軽く)。

・おおきなザック、簡単な構造のザック。大きなザックは緊急避難時に便利。大は小を兼ねる。

・ザックの底を作る。シラフ、シラフを持たない場合は非常用衣類等をザックの底よりやや幅が広い形に整形する(そういう形のスタッフバックを選ぶ、紐でしばって整形してもいい)。それをザックの底に詰めて土台にする。
・ザックは寝るときの枕のような平べったい直方体に詰めるのが理想、団子みたいに丸く脹らまないように詰める。横方向に押し広げるように詰める。

・サイドポケット有のザックはサイドポケットを先に詰める(左右に柱が出来る)

・軽い物から順に詰める。ザックを背負った時にザックの重心が背骨の上の方肩の高さのやや下にあって 背中から十センチ離れない位置になるように出来ると理想的。

・荷は小分けにしすぎないように、大分けは必要⇒緻密な管理は行動に支障、編の袋に入れる(見える化)。

・防水は大切、ビニール袋に入れてからスタッフバックに入れる(ビニールに穴が空きにくい)。大きなビニール袋に全部入れるのでなくて、いくつかに分けてビニール袋に入れる(一つダメでも次がある)。

・ザックカバーをテント山行や沢登りでの使用することには疑問点がある。

・ザックの外には何もつけない、コップ、水筒、テントマット、テントポールなど外につけないのが基本、一つ落としても大変に困ることになる。どうしても外に付ける場合は紐で本体とつなぐ。

2、夏山テント2泊の装備表

着用
ズボン(アクリル)、ベルト(ナイロン)、長袖ラガーシャツ(アクリル)、半袖シャツ(クロロファイバー)、長袖シャツ(綿、盛夏のみ着用)、パンツ(私の場合は冬も綿です)、帽子(レインハット)、タオル(鉢巻)、ザック(70リットル、60リットルにすべきですが、4人用テント一式を持って行くので大き目)、地図(2万5千分の1図と昭文社の山と高原地図)、磁石(オリエンテーリングコンパス)、時計(高度計つき)、 現金(紙幣のみ、財布なし)、オプション(ストック,サポータータイツ)

食料
行動食3日分(オールレーズン2袋,ベビーチーズ4ケ,一口大福餅8ケ,人参1本,)、夕食1日目(レトルトウナギ,アルファ米)、夕食2日目(お菓子のイカ揚げせんべい,アルファ米)、朝食2日共同じ(マルダイ棒ラーメン,小粒餅,ベーコンこま切れ)、予備食(海藻サラダ,小さな高野豆腐,粉末うどんスープ1袋,粉末ポタージュスープ,粉末オニオンスープ)、嗜好品(緑茶パウダー,ウイスキー400cc)

ザック本体 (概ね本体にパッキングされた形で上から順に記)
岩登り用具(60センチスリング2本,カラビナ2ケ,ロープ7ミリ18メートル)、水筒(3.5リットル,2リットル分はペラペラの小さくつぶせるタイプ)、食料、ボンベ(1つ)、 コンロ(超軽量)、小コッヘル(500cc)、お椀(味噌汁を飲む普通のお椀)、雨具上下(ゴアテックス)、トイレットペーパーロール(ビニール袋に入れて)、4人テント(本体を分担)、テントシート(薄いビニール1m×2m)、救急袋(スペアヘッドランプ,スペアライター, バンドエイド,消毒薬,頭痛薬,日焼け止めクリーム,虫刺されムヒ,エラスコット包帯,テーピングテープ,ポイズンリムーバー,小ハサミ,ガーゼ,小のこぎり)、着替え(化繊の下着上下と単パン、ビニール袋入)、サーマレストマット(半身用)、シラフ(夏用超軽量、ビニール袋入)、シラフカバー(ゴアテックス、ビニール袋入)

ザック雨蓋
ヘッドランプ、 割りばし(2ゼン)、ライター(ズリズリとするタイプ、圧電式は不可)、ナイフ(超軽量の小さいやつ)、ビニールテープ(赤、補修用途、目印用途)、靴紐(2本)、眼鏡(超軽量2ケ)、筆記具(2色ボールペン1本)、携帯電話、ラジオ(超小型)、天気図用紙(2枚)、はぶらし(1本)、車の鍵、免許証、ETCカード


星の写真とパッキング 2019.6/26
1、山で写真を楽しむ
持ち物を最軽量にする事と目的とする写真画像のトレード、山行道具にカメラ・三脚・レンズ・レリーズ等をプラスしなければならない。

2、カメラについて
フルサイズデジタル一眼、APSCデジタル一眼、マイクロフォーサイズ、スマホ、CCD比較と重量

3、レンズについて
ズームレンズ、単眼レンズ、例えば涸沢からのレンズは何が良い? 、どの場所で撮影するかでレンズも変わる

4、三脚について
しっかりした三脚って何?
5、レリーズについて
コードタイプ、コードレスタイプ、スマホソフト

6、リュック/カメラバックの選択

7、撮影ポイント
・何時何処で何を撮影するか
・月齢・月出没時間・星座は時間で移動する。
・晴天で無くともシャッターチャンスはある。
・ピント合わせ・露出・SS・ISO感度について
・RAW撮影について
・長時間露光について
・カメラの登録設定について


吉井講師のパッキング  2006.7.26
パッキングの嫌いな講師からお話するパッキングのこつ

1、パッキングと私
・大学入学後、WV部に入部、ここでキスリングのパッキングを覚える。
・ザックでこぼこ、隙間するする、合宿中に片荷で肩があがらず。
・M浦さんから、「このパッキングは許せない」の一言!(巻機山・米子沢)
・登山暦20年以上経っても、パッキング下手は直らず。⇒でも登山を続けています。

2、私的パッキングのこつ
・山の道具は買う時から軽くて、コンパクトなものを選ぶようにする。

・紙一枚でも、1グラムでも軽くすることを心がける。

・おおきなザック、簡単な構造のザック。
ザックは所詮「ズタ袋」、大きめ、緩めがお奨め。⇒緊急避難時に便利。大は小を兼ねる。⇒小は大を兼ねられない(キツキツ・イライラ)。やたらと小さなポケットは要りません。⇒行動のスピードアップと相反します。

・ザックの底を作る。シラフ、シラフを持たない場合は非常用衣類等をザックの底よりやや幅が広い形に整形する(そういう形のスタッフバックを選ぶ、紐でしばって整形してもいい)。整形したスタッフバックをザックの底に詰めて土台にする。ザックは寝るときの枕のような平べったい直方体にするのが理想、お団子みたいに丸く脹らまないように詰める。横方向に押し広げるように詰めること。
*サイドポケットのあるザックはサイドポケットにも底を作ること(サイドポケットをタッシュと言う人もいる)。
*サイドポケットのあるザックは本体よりもサイドポケットを先に詰めること(そうすると左右に柱が出来る)。


・軽い物から順にに詰める
(シラフ)→非常用衣類→ツェルト、セーター→雨具上下→ロープ→食料、水、(登攀具)。ザックを背負った時にザックの重心が背骨の上の方肩の高さのやや下にあって背中から十センチ離れな位置になるようにパッキング出来ると理想的。

・几帳面はマイナス
ばさばさつめる⇒これが効率的で、早い。何回も出し入れして練習。
ザックの下部は行動中必要の無いもの(マット、シュラフ、食器、食料、防寒着など)。
ザックの上部は行動中必要なもの(登攀具、行動食、水筒、雨具、テントなど)。
ザックのポケットは頻繁に必要なもの及び緊急用具(地図、ヘッドランプ、薬など)。

・荷は小分けにしすぎないように、ただし、大分けは必要⇒緻密な管理は行動に支障となります(我々の目的はパッキングではなく登山です)。

・防水は極めて大事です。
ビニール袋でしっかり防水<特に沢登り(濡れたら風邪引きます)・雪山(濡れたらヤバイです)>。ビニール袋に入れてからスタッフバックに入れる(ビニールに穴が空きにくい)。大きなビニール袋に全部入れるのでなくて、いくつかに分けてビニール袋に入れる(一つに袋内に水が侵入しても他の袋は大丈夫)。

・「きつきつ」は消耗のもと。「美しいパッキング」は自己満足、各々が背負い易ければよし。

・ザックの外には何もつけない
コップ、水筒、テントマット、テントポールなど外につけないのが基本、一つ落としても大変に困ることになります。どうしても外に付ける場合は紐でザック本体とつないでおきましょう。

3、ではパッキングをやってみましょう:私の場合
・入れる順番(下から):エアーマット、ボンベ、ウィスキー、まな板、シュラフ・シュラカバ、着替え等、食料、ガチャ、ザイル、雨具、水筒、行動食、地図、救急グッズ等。

・ばさばさ入れてから、ザック全体を調整、ただし左右均等の重さ。

・さあ、背負ってみましょう。さあ、解体してみましょう。

・自分の「コツ」を作りましょう(自分が気にならなければOK)。

・時間制限を設けての練習をしてみましょう(登山はいつも時間との勝負)。




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